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2011/9/30

企業情報 - 自動車メーカー

サーブ、年内にも中国企業の出資受け入れか

この記事の要約

先ごろ会社更生法による資産保全が認められ、破産を回避したスウェーデンのサーブは、年内にも中国の提携企業2社から総額2億4,500万ユーロの資金を調達できる可能性がある。22日付けのロイター通信が、関係者の話として伝えた。 […]

先ごろ会社更生法による資産保全が認められ、破産を回避したスウェーデンのサーブは、年内にも中国の提携企業2社から総額2億4,500万ユーロの資金を調達できる可能性がある。22日付けのロイター通信が、関係者の話として伝えた。

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サーブと提携する中国の自動車メーカー、青年汽車集団と自動車販売大手の厖大汽貿集団の2社は、サーブにそれぞれ1億2,250万ユーロを出資する計画だが、実施には中国当局の認可が必要。サーブの顧問弁護士を務めるリンクレーターズ法律事務所のPeter Goes氏は、サーブをめぐる様々な問題にもかかわらず、厖大汽貿集団のサーブに対する熱意は冷めていないと強調。中国当局の認可が得られ、定款の変更など「テクニカルな問題」が解決すれば、迅速に資金が注入される可能性があると述べた。

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蘭スウェディッシュ・オートモビル(旧スパイカー・カーズ)傘下のサーブは、資金繰りの悪化でサプライヤーへの代金支払いが滞ったためトロルヘッタン工場への部品供給がストップし、4月に生産停止に追い込まれた。サーブは今月初旬に、ベーネルスボリ地方裁判所に会社更生法に基づく資産保全を申請したが、同地裁が申請を却下したため、ヨーテボリ控訴裁判所に控訴していた。同控訴裁は地裁の判断を覆し、資産保全手続きを承認した。これを受け、賃金不払いを理由にサーブの強制破産を申し立てていた労働組合が申し立てを取り下げ、同社の破産は回避された。

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