伊タイヤ大手のピレリは4日、ミラノ工科大学と提携協定を結んだと発表した。提携の期間は2014年までで、タイヤの研究開発やエンジニアの研修で協力する。
\研究開発の分野では、◇数理モデルを用いたシミュレーションによるF1レース向けタイヤ◇廃タイヤの脱硫技術、ナノ充填材やバイオポリマーなどの素材◇路面状態を感知するセンサーを備えた「サイバータイヤ」――などを共同で研究する。研修の分野では、ブラジル、中国、メキシコのエンジニアを招聘して研修を実施する。ピレリのプロヴェラ会長は、「ミラノ工科大学との今回の協定は、これまでの協力関係をより一層強化するとともに、研究開発と研修の分野でピレリのコミットメントを証明するものだ」とコメントした。
\ミラノ工科大学はピレリの創業者であるジョヴァンニ・バティスタ・ピレリ氏の出身校であり、ピレリとは長い交流の歴史がある。タイヤ以外の分野では、情報通信に利用される光科学技術(フォトニクス)の研究でも提携している。
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