独ITサービス会社のフォーカム(Forcam、フリードリヒスハーフェン)は10日、米シンシナティ大学付属インテリジェント・メンテナンスシステム研究所(IMS)と提携することで合意したと発表した。製造機械・プラント向けの予知保全(predictive maintenance)技術を共同で開発する。
\予知保全(状態監視保全ともいう)は、設備管理・保全の方式の1つ。機械・設備の定常的な運転状態を計測し、性能の低下や劣化などのデータから故障や異常の発生する前ぶれを察知し、保守・修理するもの。設備の劣化を見逃さずに正確に“診断”できる設備保全管理システムの開発が重要なカギを握る。比較的新しい分野であり、システム導入には多額のコストがかかることから、主な導入先はトラブルによる停止や修理によって大きな損害が出る風力発電などの大規模施設が中心だ。
\IMSは米国立科学財団(NSF)や米政府からの支援を受けており、生産制御システム関連の研究開発では世界でもトップクラスという。
\フォーカムは製造業向けの生産管理・機械監視ソリューションを開発している。フランツ・グルーバー社長は、「予知保全技術の分野でIMSと提携することで、我々のサービスの幅を広げることができる」と述べ、今回の提携に大きな期待を示した。
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