仏ITサービス大手のアトスは9日、中国のビジネスソフトウエア大手・用友(UFIDA)とクラウド・コンピューティング事業の合弁会社を設立することで合意したと発表した。資本金は570万ユーロで、アトスが70%、用友が30%を出資する。
\新会社の名称は云安(YUNANO)で、本社をブゾン(パリ近郊)に置く。EMEA(欧州・中東・アフリカ)とアジア・太平洋地域で、主に中堅・中小企業や大手企業の子会社を対象にクラウドベースの財務会計システムや基幹業務ソフト(ERP)、ホスティング、ITコンサルティングなどのサービスを提供する計画だ。
\用友(本社:北京)は1988年の設立。2001年に上海証取に上場している。アトスによると、用友は中国最大の企業管理ソフト開発会社で、従業員数は1万2,000人、顧客は120万社以上にのぼるという。
\アトス(旧社名:アトス・オリジン)は世界42カ国で事業を展開しており、従業員は7万8,500人、売上高は87億ユーロに達する。昨年は独シーメンスのITサービス子会社SISを8億5,000万ユーロで買収している。
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