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2011/12/2

企業情報 - 自動車メーカー

スズキ、フィアットからエンジンを調達

この記事の要約

スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディアは1月から、ディーゼルエンジンをフィアットから調達するもようだ。マルチ・スズキ・インディアのR.C.バルガバ会長がこのほど明らかにしたところによると、年10万基をフィアットか […]

スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディアは1月から、ディーゼルエンジンをフィアットから調達するもようだ。マルチ・スズキ・インディアのR.C.バルガバ会長がこのほど明らかにしたところによると、年10万基をフィアットから調達する予定。スズキとフィアットとの協力に関しては、スズキに資本参加する独フォルクスワーゲン(VW)が難色を示しており、両社の提携解消を求めていたとされる。

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マルチ・スズキはこれまで、マルチとスズキの合弁会社スズキ・パワートレイン・インディアからディーゼルエンジンを調達してきた。同社の2011年度(3月末まで)のエンジン生産は前年度の24万基を上回る30万基に拡大する見通し。同エンジンにはすでにフィアットの技術が導入されているという。

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フィアットから調達するエンジンは、フィアットと自動車大手タタモーターズが折半出資で設立した合弁会社フィアット・インディア・オートモービルズが生産する。同社は年最大30万台の生産能力を持つとされる。

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フィアット・インディア・オートモービルズはメディアの問い合わせに対し、具体的な内容についてのコメントは控えたが、「購入の希望があれば誰にでもディーゼルエンジンを供給する」と回答している。

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■ スズキ、VW問題で仲裁申し立て

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スズキは11月24日、VWに保有するスズキ株の売却を求めている問題で、国際商業会議所国際仲裁裁判所(ロンドン)で仲裁手続きを開始したと発表した。

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スズキは2009年12月にVWと包括提携したが、VWが契約に違反したとして、9月に提携解消を要求。18日に同問題の解決に向けた協議を断念し、VWに保有するスズキ株の即時売却を求める通知書を送付したことを明らかにしていた。スズキはVW側が株式売却に応じないため、仲裁申し立てに踏み切った。

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VWの広報担当者は同日、スズキの仲裁申し立てについて「理解できない動きで、非常に残念だ」とコメントした。

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