現代自動車のドイツ法人は4日、同国における2011年の販売が8万6,866台となり、前年に比べ約17%増加したと発表した。市場シェアは前年の2.55%から2.74%に拡大。国外ブランドでは、ルノー、シュコダに次いで3位につけた。今年は人気モデルのコンパクトカー「i30」の第2世代の市場投入などが販売を後押しすると見込んでいる。
\昨年の販売内訳は、i30が3万2,697台で最も多く、2番目は小型車「i10」の1万3,581台、3番目はコンパクトSUV「ix35」の1万3,248台だった。i30は、2007年の市場投入からの累計販売で10万4,321台となり、ドイツ市場で販売するモデルの中では最も多い。
\同社の2011年の世界販売は前年比12%増の405万台に拡大した。子会社の起亜も19.2%増の約253万台と好調で、両ブランドを合わせた現代グループの販売は約660万台に拡大した。2012年はグループで700万台以上の販売を目指す。
\ \■ チェコ工場では25万1,000台を生産
\ \現代自動車のチェコ子会社ヒュンダイ・モーター・マニュファクチャリング・チェコ(HMMC)は3日、チェコ東部のノショビツェ工場で2011年は25万1,000台以上を生産し、前年の20万台から約5万台増えたと発表した。
\内訳は、コンパクトカー「i30」(ステーションワゴン「i30w」も含む)が10万7,000台、コンパクトSUV「ix35」は7万台、小型多目的車(MPV)では「ix20」の4万6,000台に加え、起亜自動車のMPV「ベンガ」を2万8,000台生産した。
\ベンガの生産は昨年5月にノショビツェ工場から、スロバキアにある起亜のジリナ工場に移管された。一方、起亜がスロバキアで生産していた現代のix35は、チェコ工場で生産することになった。ノショビツェ工場では需要拡大を受けて昨年に約1,000人を増員、9月から第3シフトを導入した。
\HMMCが昨年に生産したモデルは欧州、中東、北アフリカの48カ国に輸出された。主な輸出先はドイツ、ロシア、イタリア、スペイン、オーストリア、ポーランド、ベルギー、スウェーデンなど。国内市場には生産量の約3%を出荷した。
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