コンテナターミナルにおける自動運転トラックの導入に取り組むドイツの産学共同プロジェクト。自動運転トラックを使用して陸上輸送から鉄道輸送へのコンテナの積み替えを行うシステムを開発している。自動運転トラックを使用したコンテナの積み替えにより、効率や柔軟性などが向上すると見込んでいる。また、陸運と鉄道輸送の組み合わせにより、環境負荷も低減させることができる。
プロジェクトには、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手MANトラック・アンド・バス (MAN)、ドイツ鉄道(DB)、フレゼニウス単科大学、無線・センサー技術を開発する独ゲッティングが参加している。
当該プロジェクトはこのほど、ミュンヘンにあるMANの試験施設で、自動運転トラックの実証運転を公開した。
今後はDBのコンテナターミナルでの実証試験に重点を置く予定。1年を通して実証試験を行い、成果を自動運転トランクやターミナルにおけるインフラ設備の開発・最適化に役立てる。なお、自動運転トラックの実証運転には、安全を確保するためドライバーが乗車している。
当該プロジェクトは、2020年7月1日に開始した。実施期間は39カ月。ドイツ連邦経済・気候保護省が資金支援している。