コネクテッドカー(つながる車)・自動運転車のITセキュリティに関するドイツの共同研究プロジェクト。独半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズがプロジェクトを主導しており、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が720万ユーロを支援する。
自動車の運転支援システムは、前方の車両との車間距離を一定に保つ機能や、車線からの逸脱を警告するシステムなど多様化している。さらに開発が進められている、あらゆるモノとネットワークでつながるコネクテッドカーや自動運転車では、より短時間に大量のデータを収集・分析し、運転操作に反映させなければならず、また、車載システムを外部の攻撃から防御しなければならない。
当該プロジェクトでは、◇どうしたらより安全なコネクテッドカー・自動運転車を開発できるか◇どのような試験方法でセキュリティの不備を見つけることができるか◇後から欠陥が見つかった場合、自動車メーカーや技術会社はどうしたら迅速に対応できるか――などの幅広い課題に取り組む。
プロジェクト期間は2018年4月~2021年3月までの 3年。自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とアウディ、自動車部品大手のボッシュのほか、ウルム大学、ブラウンシュヴァイク工科大学、ミュンヘン工科大学、ベルリン自由大学、カールスルーエ単科大学、フラウンホーファー応用・統合セキュリティ研究所(AISEC)、メカトロニクスデザイン技術研究所(IEM)など15社・機関が参加している。
参加企業・機関は以下の通り:
AUDI AG/ESCRYPT GmbH/Fraunhofer Institut AISEC/Fraunhofer Institut IEM/Freie Universitat Berlin/Hochschule Karlsruhe/Infineon Technologies AG/Itemis AG/Mixed Mode GmbH/Robert Bosch GmbH/Schutzwerk GmbH/Technischen Universitat Braunschweig/ Technische Universitat Munchen/Universitat Ulm/Volkswagen AG