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2011/7/1

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この記事の要約

ドイツのヘッセン州で実施されているテレマティクスの研究プロジェクト。車車間通信や路車間通信(C2Xコミュニケーション)を活用して円滑な道路交通や安全性の向上を目指す。 \ 同プロジェクトには下記の4企業・機関がパートナー […]

ドイツのヘッセン州で実施されているテレマティクスの研究プロジェクト。車車間通信や路車間通信(C2Xコミュニケーション)を活用して円滑な道路交通や安全性の向上を目指す。 

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同プロジェクトには下記の4企業・機関がパートナーとして参加している。期間は5年。予算は520万ユーロで、プロジェクトパートナーが全額を負担している。

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プロジェクトパートナー:担当分野

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- オペル:車両

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- コンティネンタル:車載システム(オン・ボード・ユニット)

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- ダムバッハ・ヴェルケ:道路の通信インフラ(ロード・サイド・ユニット)

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- ヘッセン州道路交通当局(HLSV):道路の運営・管理

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同プロジェクトは、(1)コンセプト、(2)デモンストレーション、(3a)実証試験の準備、(3b)実証試験、(4)実用化に向けた準備――の5フェーズで構成されており、先ごろ、(3b)の実証試験が終了した。

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実証試験の期間は1年で、研究結果は現在、分析中だが、6月22~25日にブリュッセルで開催された欧州自動車工業会(ACEA)主催の会議で成果の一部が発表された。

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オペルによると、同プロジェクトでは実証試験の結果から、走行中の車両1,000台のうち5台が情報を交換できれば交通量を把握することができると仮定している。

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実証試験では、新たな無線LAN規格のIEEE 802.11pと地域の通信網を通じて車車間通信を行ったほか、車両や交通インフラのセンサーにより収集したデータを交通センターに送信した。

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交通センターは収集したデータから分析した渋滞などの交通情報をラジオで放送したり、陸橋などに設置された掲示板に表示することで、車車間通信に対応していない車両にも情報を伝達できるという。

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