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2010/7/2

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ペグフォルム

この記事の要約

ドイツの自動車部品メーカー。ドアパネル、コックピット、バンパー、スポイラーなどの内装・外装樹脂部品やモジュールなどを生産している。本社をフライブルク近郊のベッツィンゲンに置く。2009年の売上高は約12億ユーロ。従業員数 […]

ドイツの自動車部品メーカー。ドアパネル、コックピット、バンパー、スポイラーなどの内装・外装樹脂部品やモジュールなどを生産している。本社をフライブルク近郊のベッツィンゲンに置く。2009年の売上高は約12億ユーロ。従業員数は約6,500人。投資会社や自動車部品メーカーなど親会社が何度も交代しており、2009年8月からはオーストリアの産業持ち株会社クロスインダストリーズの傘下にある。

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同社は1959年の設立(当時の社名はBadische-Plastic-Werke)。当初はフォイルや家庭用品などの樹脂製品を生産していた。1970年代初めにフォイル事業を売却し、自動車部品事業に参入。小さな内装部品やバンパーなどを生産し始めた。社名は1978年にPeguform-Werkeに変更している。

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同社は1983年に親会社(Pegulan)からブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)に売却された。その後、1990年代に親会社が2回変わり、2002年には倒産に追い込まれた。2005年には米投資会社のサーベラスに買収されたものの、2008年にオーストリアの自動車部品メーカーPolytecに転売された。

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Polytecはペグフォルムの買収により売上高を3倍の22億ユーロに拡大したが、自動車不況で受注が激減。債務を返済していくめどが立たなくなり、クロスインダストリーズに売却した。

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ペグフォルムは現在、ドイツ、スペイン、ポルトガル、ブラジル、メキシコ、中国に生産拠点を持つ。バンパーやフロントモジュール、車体部品、内装ではコックピットやインスツルメントパネル、センターコンソール、ドアパネルなどを生産している。

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