ドイツのフランクフルト大学の情報工学研究者が開発している交通シミュレーションシステム。道路地図からシミュレーションシステムを作成し、自動車だけでなく歩行者などにも配慮したシミュレーションを行うことができる。
\例えば、フランクフルト近郊に建設中のトンネルが完成すると大気の質にどのような変化が起こり得るか、また、高速道路の速度制限を導入した場合、車両の燃費にどのような影響を及ぼすか、といった問題をシミュレーションで予想することができる。
\ \同プロジェクトでは、フランクフルト近郊の都市であるマールブルクを例にとり、二酸化炭素(CO2)地図を作成し、システムの性能を確認することができたという。
\ただし、CO2は空中を移動することから、今後は、米ジョージメイソン大学の地理情報学者の協力を得て、天候がCO2の分散にどのように影響するかをシミュレーションできるシステムも開発する計画という。
\ \同シミュレーションを活用し、例えば、自動車メーカーが電気自動車の新モデルの航続距離を交通状況に応じてシミュレーションしたり、自治体が新たな保育所を設けたい場合に、排ガスによる負荷が小さい適切な場所をシミュレーションで探すこともできるとしている。
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