Lightyear

長距離走行用のソーラーカーを開発するオランダの新興企業。ルーフに太陽光発電パネルを装備した5シートの全輪駆動モデルを開発している。特別な充電設備を利用せずに、太陽光発電と従来の電気コンセントからの充電で長距離を走行できるソーラーカーの開発に取り組んでいる。世界の新たなモビリティ需要の増加に対応するため、充電なしで数週間~数カ月の走行が可能なソーラーカーの量産化を長期的な目標に掲げている。

同社は先ごろ、資金調達の投資ラウンド(Aシリーズ)を実施した。2019年初めに最初のプロトタイプを完成させる計画。次の投資ラウンドも計画しており、2020年に最初の量産モデルの生産開始を計画している。

同社は、ルーフに太陽光発電セルを設置するだけでなく、エネルギー効率を高めるための車体設計や駆動装置、空気力学のデザインを研究し、ソーラーカー専用のプラットフォームを開発した。エネルギー効率は、現在、市販されている電気自動車の約3倍の高さになるという。開発を推進するため、ドイツの自動車開発・設計会社のエダック(EDAG)とも提携した。

8月1日には、オランダ南部の北ブラバント州ヘルモントにあるオートモーティブ・キャンパスに、オフィスおよび生産拠点を開設する予定。

ヘルモントのオートモーティブ・キャンパスは、自動車分野の新興企業、中堅企業、大手企業、研究機関などが集積する拠点を設け、自動車業界のオープンイノベーションや提携を促進する目的で2013年に開設された。欧州連合(EU)やオランダ経済省、北ブラバント州政府、ヘルモントの自治体が資金支援している。

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