FlexLA

独自動車大手ダイムラー傘下のモビリティサービス子会社ムーベル・グループの米子会社ムーベルNAと米官民パートナーシップ(PPP)のFASTLink DTLAがこのほど、米ロサンゼルスで開始したオンデマンド型ライドシェアリング(相乗り)サービス。ダイムラーは同サービスに、メメルセデスベンツの中型バン「ヴィトー」をベースにした「メトリス」とプラグインハイブリッド車「GLCプラグインハイブリッド」を投入する。

同サービスの利用者は、アプリで架空の停留所を設定して、FlexLAの車両に乗降車できる仕組みで、同じ方向に移動する利用者が同乗することができる。アプリの使用言語は、スペイン語と英語を用意した。

FASTLink DTLAには、地域の退役軍人組織が参加しており、FlexLAでは元米軍人をドライバーとして採用している。また、車いすの利用者などには、身体障害者向けの輸送サービスを提供するButterFLiが車両を提供する。

FlexLAは、公共交通機関を補足する移動サービスとして需要があると見られている。例えば、公共交通機関の運行本数が減少する夜間などの時間帯や、郊外に住む人の利用に需要があると見込んでいる。

ムーベルのオンデマンド技術は2018年6月から、ドイツの近距離交通事業者シュツットガルト・シュトラーセンバーン(SSB)が提供するライドシェアリングサービスのアプリ「SSBフレックス(SSB Flex)」に投入されている。

SSB Flexでは、出発地点と目的地を入力すると、公共交通機関のリアルタイムの運行状況と連携し、ライドシェアリングも含め、利用者ができるだけ早く目的地に到着できるルートを計算する。利用者は、提示されたルートや料金を比較して、ライドシェアリングを利用するかを決定することができる。同アプリではさらに、移動ニーズを予測して保有車両を管理している。

シュツットガルトでは、「SSB Flex」の開始前に、6カ月間の実用試験を実施した。

上部へスクロール