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2015/3/6

クローズアップ

アウディ「チェアレス・チェア」

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディが2月末からドイツのネッカースウルム工場に試験導入している「チェアレス・チェア」。組み立て作業などで、足の負担を軽減し、姿勢を良くする効果がある。臀部から足首にかけて、 […]

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディが2月末からドイツのネッカースウルム工場に試験導入している「チェアレス・チェア」。組み立て作業などで、足の負担を軽減し、姿勢を良くする効果がある。臀部から足首にかけて、足の裏側を革や炭素繊維複合材(CFRP)を材料にした外骨格型サポーターが支える仕組みで、腰掛やいすを使用せずに座って作業ができるようになるという。

この「チェアレス・チェア」は、アウディとスイスの新興企業が共同で開発した。重さは2.4キログラムで、作業員は、腰・ひざ・足首の3カ所をベルトで固定して使用する。これまで立って行っていた作業を座ってできるようになり、膝や足首への負担を軽減できるほか、姿勢を良くする効果もあるという。作業の負荷が軽減されれば、健康上の理由などで体力などに変化が生じても作業に携わることができる利点もある。

ネッカースウルム工場では2月末から、3つのプロトタイプを「A4」および「A6」のコックピットなどの組み立て作業に導入している。アウディは5月にはインゴルシュタット工場でも試験導入を開始する予定。

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