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2014/5/9

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この記事の要約

スペイン南部のマラガ市で電気自動車(EV)200台を投入し、日本とスペインが協力して実施しているスマートコミュニティシステムの実証試験プロジェクト。2013年4月25日に実証試験を開始。2015年12月まで実施する。 電 […]

スペイン南部のマラガ市で電気自動車(EV)200台を投入し、日本とスペインが協力して実施しているスマートコミュニティシステムの実証試験プロジェクト。2013年4月25日に実証試験を開始。2015年12月まで実施する。

電気自動車は三菱自動車の「i-MiEV」160台、日産自動車の「リーフ」40台を投入。走行距離は2014年3月時点で延べ150万キロメートルに達している。

同プロジェクトは、独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とスペインの政府系機関である産業技術開発センター(CDTI)が2008年12月に締結した技術開発協力協定に基づくジャパン・スペイン・イノベーションプログラム(JSIP)の一環として実施している。

日本からは、三菱重工業、三菱商事、日立製作所、スペインからは電力大手のエンデサ、通信大手のテレフォニカ、コンサルティング会社のアイエサが参加。マラガで進められているプロジェクト「スマートコミュニティ・マラガ」とも連携している。

同プロジェクトでは、急速充電設備などのEV関連インフラの整備、電力のマネジメント、情報を連携するプラットフォームの構築などにより、電気自動車や再生可能エネルギーを有効活用し、二酸化炭素(CO2)排出量の大幅な削減を目指す。

公的機関や法人、個人などさまざまなユーザーが参加しており、エンデサが自宅や勤務先にポールタイプや壁に取り付けるタイプの充電設備(230ボルト)を整備している。また、三菱と日立が急速充電設備を供給するほか、エンデサが電力系統と連携したV2G(Vehicle to grid)タイプの充電設備を用意した。

さらに、充電設備の利用状況をリアルタイムで管理するモニタリング・インフォメーションセンターを整備したり、EV専用の駐車スペースを用意するなどしてEVの利用促進に取り組んでいる。

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