独東部のテューリンゲン州で繊維業界の競争力強化を目的に発足されたスマート繊維の研究開発ネットワーク。工作機械や医療、自動車、エネルギー業界向けなどに、例えば、導電性を持つ繊維や温度調整が可能な繊維、UV防止機能や圧縮などによる医療効果のある繊維などを開発している。
\ \テューリンゲン州では旧東ドイツ時代から繊維産業が活発であったが、アジア製の安価な輸入品が増えコスト競争が厳しくなったことから、産業用の繊維製品を強化するようになった。SmartTexもこのような取り組みの一環で、研究機関と繊維メーカーおよびスマート繊維を使用した製品のメーカーの連携や情報交換、研究開発プロジェクトの発足などを支援している。
\同ネットワークの発足当初は、テューリンゲン州の企業のみに参加が限られていたが、2012年11月1日からは同州以外の企業もネットワークに参加できるようになった。
\ \業界団体のまとめによると、東ドイツ地域の繊維・衣料産業の就業者数は約1万6,000人。このうちテューリンゲン州は2,500人を占めている。また、同州の2011年の業界売上高は約2億6,500万ユーロで、このうち産業用は約45%、タオルやシーツなどのホームテキスタイルは30%、衣料品は25%の割合になっている。
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