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2010/11/12

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ヴァルメット・オートモーティブ

この記事の要約

フィンランドの自動車メーカー。受託生産のほか、製品開発など自動車業界向けのエンジニアリングおよびコンサルティングサービスも提供している。本社はフィンランドのウーシカウプンキに置く。国外では、ドイツのフランクフルト、スウェ […]

フィンランドの自動車メーカー。受託生産のほか、製品開発など自動車業界向けのエンジニアリングおよびコンサルティングサービスも提供している。本社はフィンランドのウーシカウプンキに置く。国外では、ドイツのフランクフルト、スウェーデンのヨーテボリに営業拠点を持つほか、年内に米国にも拠点を開設する予定。従業員数は約800人、2009年の売上高は5,600万ユーロだった。

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同社は、1968年にスウェーデンのサーブ=スカニアとフィンランドの旧国営企業で金属加工を事業とするヴァルメットの合弁会社「サーブ=ヴァルメット」として設立された。翌1969年にウーシカウプンキで生産を開始した当初は、主にサーブのモデルをフィンランド市場向けに生産していた。フィンランドに自動車生産のノウハウを伝え、自動車部品メーカーのネットワークを構築するとともに、雇用を創出することが目的だった。やがて、品質の高さや生産の柔軟性が評価され、輸出向けの生産にも事業を拡大することになった。

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サーブ=ヴァルメットは1992年に提携を解消してヴァルメットの所有となり、1995年に現在の社名(ヴァルメット・オートモーティブ)となった。1999年にはフィンランドの原料加工会社ラウマとヴァルメットが経営統合し、複合企業メッツォを設立、ヴァルメット・オートモーティブもメッツォの傘下に入った。

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ヴァルメット・オートモーティブは、1997年からポルシェ「ボクスター」、2005年からは同「ケイマン」を受託生産している。また、電気自動車の受託生産にも積極姿勢を示しており、ノルウェーのシンク・シティのほか、デンマークのガリアのゴルフカーも受注している。2011年第1四半期(1-3月)には米フィスカー・オートモーティブのプラグインハイブリッド車「カルマ」の生産を開始する予定。

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企業情報 - 部品メーカー
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