ダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)をレンジエクステンダーとして搭載した小型商用車の開発プロジェクト。ドイツのユーリッヒ研究所とアーヘン専門大学ユーリッヒキャンパスが実施している。
2013年12月にスタートし、今年5月にはアーヘン専門大学ユーリッヒキャンパスでデモカーを披露した。プロジェクトの最後には同モデルを使った実証試験を実施できるようにする計画。
プロジェクトチームが開発するのは構内運搬や自治体の近距離移動に使用することを想定した小型車で、メタノールを燃料とするダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)を搭載する。
DMFC搭載車では、電気自動車のように充電する必要がないため車両の稼働率が高くなる。また、DMFCは小型・軽量で、長い航続距離を確保できるなどの利点がある。
今回のプロジェクトでは、ユーリッヒ研究所とアーヘン専門大学における異なる研究分野の交流を促すほか、アーヘン専門大学の学生に実用に近い研究の場を提供する目的もあるという。