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2015/7/17

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Energiepark Mainz

この記事の要約

再生可能エネルギーの余剰電力を利用して水から水素ガスを作るパワーツーガス(Power to Gas)施設の実証試験プロジェクト。ドイツのマインツ市で7月2日にパワーツーガス施設の稼働開始を祝う式典が催された。 プロジェク […]

再生可能エネルギーの余剰電力を利用して水から水素ガスを作るパワーツーガス(Power to Gas)施設の実証試験プロジェクト。ドイツのマインツ市で7月2日にパワーツーガス施設の稼働開始を祝う式典が催された。

プロジェクトには、自治体系エネルギー供給会社シュタットヴェルケ・マインツ、工業ガス大手のリンデ、電機大手のシーメンス、ラインマイン大学が参加している。

投資予算は約1,700万ユーロ。ドイツ連邦経済エネルギー省が助成イニシアチブ「エネルギーシュパイヒャー(Energiespeicher)」の枠組みを通して資金支援している。

パワーツーガス施設は自治体系エネルギー供給会社シュタットヴェルケ・マインツの中電圧電力網とシュタットヴェルケ・マインツが所有する風力発電設備4基に接続されており、最大6メガワット(MW)の電力に対応することができる。

生成した水素は一旦貯蔵し、タンク車で水素供給スタンドに輸送するほか、天然ガス供給網に注入する。

リンデは水素貯蔵技術などで協力し、シーメンスは水を電気分解して水素を取り出す電解装置(エレクトロライザー)を供給する。エレクトロライザーには高分子電解質膜(PEM)型技術を採用している。ラインマイン大学は研究プロジェクトの成果を分析し、博士課程の学術論文としてまとめる。

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