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2010/9/17

クローズアップ

キルヒホ―フ・グループ

この記事の要約

ドイツの自動車部品・特殊車両・工具メーカー。1785年創業の同族企業で、今年で創業225年を迎える。現在、4代目のヨッヘン・F・キルヒホ―フ氏と同氏の息子たちが経営の中核を担っている。本社は独西部のイーザーローンに置く。 […]

ドイツの自動車部品・特殊車両・工具メーカー。1785年創業の同族企業で、今年で創業225年を迎える。現在、4代目のヨッヘン・F・キルヒホ―フ氏と同氏の息子たちが経営の中核を担っている。本社は独西部のイーザーローンに置く。

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グループの2009年売上高は6億6,200万ユーロ(暫定値)、従業員数は4,270人。2010年は売上高で6億8,800万ユーロを見込む。

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自動車の構造部品を開発・生産するキルヒホーフ・オートモーティブはグループの連結売上高の6割強を占める主力事業。グループ企業にはこのほか、ゴミ収集車などを製造するファウン(Faun)、高齢者・身障者向けに自動車改造サービスを提供すレーハ(Reha)、ドライバーなど工具を生産するヴィッテ(Witte)がある。

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同社は1785年に、針メーカー(Nadelfabrik Witte)として創業した。1879年には200万本の針を生産する企業に成長。その後、1950年に針事業は工具の生産に切り替えた。

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自動車事業には1984年にクッチュ(Kutsch)の買収により本格参入し、現在のキルヒホーフ・オートモーティブに至る。1994年にファウンのゴミ収集車・環境技術部門を、2006年にはレーハ・グループを買収した。現在、グループ全体で世界13カ国に39の工場を持つ。

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キルヒホーフ・オートモーティブはフロントエンド、シャーシなど構造部品を製造している。当初は鉄鋼部品を加工していたが、現在は、金属と樹脂のハイブリッド部品などを開発・生産。事業の重点を単純な生産から開発にシフトしたことと、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を中心に事業の国際化を進めたことが同社の成功の主因としている。

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主な顧客はBMW、ダイムラー、フォード、ゼネラルモーターズ(GM)、ルノー・日産、スズキ、フォルクスワーゲン・グループなど。2009年の売上高は4億2,500万ユーロ、従業員数は3,700人。今年は売上高で4億5,000万ユーロを見込む。

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