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2010/11/19

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ヴェフォルマ・デンプフングステヒニック

この記事の要約

ドイツの部品メーカー。産業用の緩衝・防振部品やエアスプリングなどを開発・生産、主に機械メーカーや産業設備メーカー、自動車メーカーに供給している。1980年の設立で、本社はオランダやベルギーとの国境に近いドイツ西部のシュト […]

ドイツの部品メーカー。産業用の緩衝・防振部品やエアスプリングなどを開発・生産、主に機械メーカーや産業設備メーカー、自動車メーカーに供給している。1980年の設立で、本社はオランダやベルギーとの国境に近いドイツ西部のシュトルベルクに置く。従業員数は約100人。2009年は約900万ユーロを売り上げた。国外ではオーストリア、スイス、フランス、イタリア、スペインに拠点を持つ。

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同社は油圧や空気圧を利用した産業用のショックアブゾーバーやステンレス製/プラスチック製アブゾーバー、ロータリーダンパー(回転型のスピードコントローラー)や、過酷な条件に耐えることができるヘビーデューティー・アブゾーバー、エレベーター用ショックアブゾーバーのほか、エアスプリングなどを生産している。

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主な取引先は、独機械メーカーのシュンク(Schunk)、独ロバート・ボッシュ傘下の産業機器メーカーであるボッシュ・レックスロス(Rexroth)、蘭半導体製造装置メーカーのASML、搬送機械メーカーのデマティック(Dematic)など。

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自動車メーカーでは、ダイムラーやフォルクスワーゲン、アウディ、ゼネラルモーターズ、フォード、BMWなどに製品を納めている。

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■ ステンレス製の緩衝材を開発

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同社はこのほど、振動や衝撃を緩和するためのステンレス製緩衝材を開発した。0.1~0.3mmの細いワイヤーをホース状に編み上げたもので、円形や四角など、用途に応じて形や大きさ、高さなどを変えることができる。

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ステンレス製のため、耐食性に優れ、酸や油などによる腐食が起こりにくく、紫外線やほこり、液体に対する耐久度も高い。温度環境はマイナス90℃~プラス400℃に対応している。また、変形や硬化の心配がないため、メンテナンスを必要としない利点もある。

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