カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルが米自動車大手のフォード・モーターと共同開発したコンセプトカー。フォードの2013年式「フュージョン」をベースとする。さまざまな軽量素材の使用により約25%の軽量化を実現。セダンながらもフォードのコンパクトカー「フィエスタ」(2013年式)並みに重量を削減した。同プロジェクトは米エネルギー省(DOE)の支援を受けて実施した。
同プロジェクトでは、アルミニウムを多用しながらも耐久性や安全性を確保できる設計を研究。また、スマートフォンやタブレット端末に使用されているような軽量素材も導入した。このほか、化学強化ガラス、マグネシウム、超高張力鋼、炭素繊維、軽量樹脂なども採用しており、車体や内装、シート、バッテリー、パワートレインなどさまざまな部品で軽量化を試みた。
マグナの子会社コズマ・インターナショナルのエンジニアリング・プロトタイプ部門であるヴェーマ・インターナショナル(Vehma International)がホワイトボディやシャーシ、バンパー部品などを供給し、フォードはベースとなる車両のほか、軽量化したパワートレインやタイヤ、サスペンション、内装部品、ガラス、シートなどを提供した。