Ford Smart Mobility Innovation Office

米自動車大手のフォードが10月18日にロンドンのヒア・イーストに開設したイノベーションオフィス。都市部におけるスマートモビリティ技術の開発促進を目的とする。

ヒア・イーストは、ロンドンオリンピックに使用した施設を活用して設けられたデジタルイノベーションの拠点であり、世界クラスのデジタル企業や大学・研究機関、新興企業が入居している。

フォードとすでに協力関係にある英ラフバラー大学や、低炭素技術の普及を支援する官民連携の「先進推進センター(APC)」も拠点を設けており、連携が容易になる。

フォードは新設したイノベーションオフィスを通じて、欧州都市に特有の事情に重点を置いたスマートモビリティ技術の短期的な開発を目指していく。

大気汚染の改善、渋滞緩和、移動の可能性の拡大などに取り組む方針で、今秋には軽商用車「トランジット・カスタム」のプラグインハイブリッド車(PHEV)を使用した実用試験プロジェクトを実施する計画がある。

新しいオフィスは、ディアボーン(米ミシガン州)、パロアルト(米カリフォルニア州)にあるフォードの既存のスマートモビリティオフィスや、ドイツのアーヘンなどにあるフォードの研究イノベーションセンター(RIC)など、同社の世界研究ネットワークの一環となる。

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