欧州連合(EU)の欧州委員会と燃料電池水素共同実施機構(FCH JU)が共同で支援する燃料電池の実証プロジェクト。2017年までにEU加盟12カ国に約1,000台の定置用燃料電池を導入することを目指している。
\同プロジェクトには約30企業・機関が参加している。欧州の家庭用燃料電池(マイクロCHP)メーカー9社の製品を実証試験し、データを収集・分析する。
\9社(Baxi Innotech、Bosch、Ceres power、Dantherm power、Elcore、Hexis、RBZ、SOFC power、Vaillant)のうち、Baxi InnotechとElcoreの燃料電池が今年9月、目標とする1,000台の最初の2台としてドイツの一般家庭に導入された。
\ \同プロジェクトでは、さまざまな技術について情報を得るため、低温(LT)および高温(HT)の固体高分子形燃料電池(PEM)、高温型固体酸化物形燃料電池(SOFC)および中温形固体酸化物形燃料電池(IT‐SOFC)の4種類の燃料電池を実証試験に投入する。
\ \英調査・コンサルティング会社のグローバルデータによると、定置用燃料電池の市場規模は2012年の3億9,000万ドルから2020年までに75億2,000万ユーロに拡大する見通し。平均成長率(CAGR)は年44.7%となる計算。燃料電池技術への関心の高まりや政府の助成制度が市場拡大の追い風になると分析している。
\また、燃料電池の投入分野として、家庭用燃料電池(マイクロ CHP)のほか、自動車、資材運搬機器(マテリアルハンドリング)、補助電源装置(APU)、家電のポータブル充電器を挙げている。
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