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電気自動車の普及促進に向けてドイツとベルギーで実施する急速充電インフラ整備・運営調査プロジェクト。ベルギーとドイツに278カ所、また、姉妹プロジェクトとしてチェコとスロバキアに計30カ所の急速充電設備を設置する。ドイツでは年内に241カ所すべての整備を終える予定(ベルギー37カ所)。また、現行の充電インフラ運営事業モデルの課題を検証し、今後に生かすための調査・分析も実施する。

実施期間は2014年9月から2017年9月まで。予算は約1,800万ユーロで、欧州連合(EU)が50%(約900万ユーロ)を支援する。

参加するのは、充電インフラ運営会社3社(アレゴ、enviaM、RWEエフィツィエンツ)、自動車メーカー4社(BMW、ルノー、日産、フォルクスワーゲン)、ドイツ鉄道の子会社DBエネルギー、電気自動車や燃料電池技術の普及を支援するハイソリューションズ(ハンブルク)で、アレゴがプロジェクトの調整役を務める。

各充電スタンドの充電規格は、直流がチャデモ方式(CHAdeMO)とコンバインドチャージングシステム(CCS)の2種類(各最大50kW)、交流充電器はタイプ2(43kW)に対応しており、すべての市販EVが充電できるマルチスタンダード式の急速充電設備となっている。ドライバーは20~30分で電気自動車を充電できる。

同プロジェクトでは、現行の充電インフラの運営事業モデルの検証や、電気自動車市場の拡大に対応するための充電インフラ網の計画、充電インフラのITシステムなどについても調査する。

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