ポルトガルのシンクタンクInteliが主導する政府プロジェクト。電気自動車(EV)の普及と充電インフラの整備を促進している。国内1,350カ所に充電ステーションを整備するほか、「MOBI.E」カードを使って充電できるシステムを構築する。
\ \1,350の充電ステーションのうち1,300は標準的な充電スタンドとし、50カ所に急速充電ステーションを開設する計画。国内の25都市とこれらの都市を結ぶ主な高速道路沿いに整備し、EVの航続距離の短さに対するドライバーの不安を解消する。
\ \充電インフラのIT技術では、米ソフトウエアのオラクルが協力する。オラクルは、課金や決済システム、駐車関連サービスなどに必要なITシステムを提供する。
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ポルトガルは2008年に、欧州では初めてルノー・日産アライアンスとEV普及に向けたゼロ・エミッション・モビリティーのパートナーシップを締結した。また、同アライアンスのリチウムイオン電池工場を誘致するなど、EV関連事業に注力している。ルノー・日産アライアンスは首都リスボンから北約240kmに位置するカシアにあるルノーのトランスミッション工場の敷地内にリチウムイオン電池工場を建設している。
\ \ポルトガルは現在、電力生産のうち風力や水力発電などによる再生可能エネルギーが43%を占めている。EVの普及を通して今後さらに、化石燃料への依存度を引き下げるともに、二酸化炭素(CO2)排出量を削減することを目指している。
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