電気自動車やハイブリッド車に搭載するリチウムイオン電池のマネージメントシステムに関するドイツの研究プロジェクト。電池の監視・制御技術の改善により航続距離の拡大や、性能、安全性の向上を目指す。
\独自動車部品大手のボッシュが調整役を務めるほか、電子部品メーカーのPro Design Electronic、ハノーバー専門大学やカールスルーエ技術研究所(KIT)などが参加している。
\ \同プロジェクトでは、バッテリーパックを構成する個々のセルを制御・監視するシステムの構築を目指している。このようなシステムでは、一部のセルの性能が低下した場合もスタック全体を交換する必要がなく、該当するセルのみを交換できるため、資源を効率良く利用できる。
\また、センサーで各セルを監視し、センサーデータを電気を伝達する回路を通して中央の制御装置に伝達する研究に取り組んでいる。この方法では、センサーデータを伝達するための通信ケーブルが不要になり、コストを削減できる利点もある。
\ \同プロジェクトの予算は総額431万ユーロ。実施期間は2013年5月15日~2016年5月14日までの3年間。ドイツ連邦教育研究省は予算のうち250万ユーロを支援している。
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