ContiRe.Tex

独自動車部品大手のコンチネンタルが開発したペットボトルをリサイクルしてポリエステル糸に加工する技術。コンチネンタルは5日、ペットボトルを再利用したポリエステル糸を使用したタイヤを市場投入すると発表した。

当初は、夏用タイヤ「プレミアムコンタクト6」と「エココンタクト6」、オールシーズンタイヤ「オールシーズンコンタクト」の一部のサイズで採用する。

タイヤのカーカスと呼ばれる部分に使用されていたポリエステルをリサイクル材に置き換えており、乗用車用タイヤ1セット当たり約40本のペットボトルが再利用されている。

コンチネンタルは2021年9月に独自開発したContiRe.Tex技術を初めて発表した。化学的な中間工程を一切使用せずに、使用済みペットボトルからポリエステル糸を生産することができる。ペットボトルを選別し、キャップを取り外して洗浄し、機械的に細断した後、粒子状に加工して、最終的にポリエステル糸となる。

コンチネンタルは、ContiRe.Tex技術を使用して生産したタイヤをポルトガルのロウサダ工場で生産している。同技術を使用したタイヤには、サイドウォールにロゴ「Contain Recycled Material」が入っている。

コンチネンタルは、ContiRe.Tex技術を使用して生産したタイヤをこれまでに、2022年2月に開催された電動SUVによるオフロードレース「エクストリーム E」に供給した実績がある。また、今年の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の伴走車には、当該タイヤが独占的に採用されている。

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