欧州連合(EU)の研究開発支援プログラム「ホライズン2020」が資金支援する電気自動車の部品開発に関するプロジェクト。欧州の10企業・機関が参加しており、インホイールモーターを搭載した電気駆動SUVのデモカーを製造する計画。
プロジェクト予算は約680万ユーロ。うち、EUが515万ユーロを支援している。
当該プロジェクトでは、炭化ケイ素(SiC)パワーエレクトロニクスを採用したインホイールモーター、電動油圧機構のブレーキ・バイ・ワイヤ、走行性能の制御システム、電磁サスペンション、エネルギー管理システムなどを開発する。
これらの部品を搭載することでフル充電にかかる時間を90分以下、航続距離1,000キロメートルの電気自動車を製造する。具体的には、アウディ「eトロン」とJAC(イタリア)の「iEV6S」をベースに2種類のSUVデモカーを製造する計画。
プロジェクトの実施期間は2019年1月1日~2021年12月31日までの3年間。オーストリアのエンジニア会社AVLリストが調整役を務める。アウディ、JACのほか、伊ブレーキシステム大手のブレンボ、ドイツのフラウンホーファー研究所、イルメナウ工科大学、英国のサリー大学などが参加している。
参加企業期間は下記の通り:
AVL LIST GMBH(オーストリア)※調整役
AUDI AKTIENGESELLSCHAFT(ドイツ)
JAC ITALY DESIGN CENTER SRL(イタリア)
FRENI BREMBO Spa(イタリア)
ELAPHE POGONSKE TEHNOLOGIJE DOO(スロベニア)
IDEAS & MOTION SRL(イタリア)
TENNECO AUTOMOTIVE EUROPE BVBA(ベルギー)
FRAUNHOFER GESELLSCHAFT ZUR FOERDERUNG DER ANGEWANDTEN FORSCHUNG E.V. (ドイツ)
TECHNISCHE UNIVERSITAET ILMENAU(ドイツ)
UNIVERSITY OF SURREY(英国)