全固体電池の研究開発に産学が連携して取り組むドイツのコンピテンスクラスター。様々な分野の研究者が材料や製造技術などの開発に学際的に取り組む。第1フェーズが2018年にスタートし、2021年11月には第2フェーズがスタートした。
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が資金支援しており、第2フェーズではBMBFが3年間で約2,300万ユーロを支援する。
全固体電池は、従来のリチウムイオン電池で使用されている液体電解質の代わりに固体電解質を使用する。これにより、全固体電池は従来のリチウムイオン電池に比べ、エネルギー容量が大きく、充電時間は短く、安全性は高まるという特徴を持つ。
同クラスタ―では、将来のバッテリーに適する固体電解質の製造、最適化、加工、生産規模の拡大(アップスケーリング)などに取り組む計画で、第2フェーズではバッテリーシステムと生産技術の開発に重点を置く。
調整役は、ギーセン大学が務める。このほか、カールスルーエ工科大学(KIT)、ヘルムホルツ研究所、フラウンホーファー研究所、マックスプランク研究所などが参加している。