EUは18日に緊急開発相理事会を開き、地震で大きな被害を受けたハイチに対して総額で4億2,000万ユーロ以上を援助することを決めた。うち2億2,900万ユーロは人道援助と被災後の緊急復興支援にあてられる。援助物資を配布する際の安全のため、国連の要請があれば欧州憲兵隊を最大で150人派遣することも話し合われた。
\支援の内訳は1億2,200万ユーロが緊急人道支援、1億700万ユーロが短期的な復興支援に向けたもので、約2億ユーロを中長期的な再建に振り向ける。EUのほか加盟各国が9,200万ユーロを負担する。
\欧州憲兵隊は、紛争終結直後の情勢が不安定な地域などで治安維持活動に従事するEUの組織。2006年に設立された。
\最大の懸念の一つは地震によるハイチの行政機能の崩壊で、欧州委のドゥ・グヒュト委員（開発・人道援助担当）は、専門家を派遣して同国の国家行政機能にとって何が最も必要かを調べる考えを明らかにした。また、アシュトンEU外交安全保障上級代表は27日に米国を訪問し、クリントン米国務長官や潘基文国連事務総長とハイチの問題で話し合う。さらに2月11日に経済問題をめぐってブリュッセルで開かれるEU首脳会合でも、ハイチへの支援や同国の長期的な復興援助に向けた国際会議の開催について協議することになった。
\
