2010/1/25

競争法

オラクルのサン買収を承認、データベースの是正策評価=欧州委

この記事の要約

欧州委員会は21日、米ソフトウエア大手オラクルが米コンピューター大手のサン・マイクロシステムズを買収する計画を承認したと発表した。買収によりデータベース市場の寡占化が進む恐れがあるとして慎重に審査してきたが、オラクルが是 […]

欧州委員会は21日、米ソフトウエア大手オラクルが米コンピューター大手のサン・マイクロシステムズを買収する計画を承認したと発表した。買収によりデータベース市場の寡占化が進む恐れがあるとして慎重に審査してきたが、オラクルが是正に乗り出したことを評価し、無条件で認めた。

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オラクルは昨年4月、サンを74億ドルで買収することで合意した。オラクルは買収によりサーバーなどコンピューター機器部門にも手を広げるほか、サンのソフト部門との統合で同分野を強化できる。しかし、欧州委は認可に難色を示し、9月から本格的な調査を開始。11月にはデータベース市場での競争阻害を理由に異議告知書を送り、買収が認められない可能性が浮上していた。

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焦点となっていたのは、サンが保有するオープンソースのデータベース管理システム「MySQL」。データベースで最大手のオラクルがサンを買収すると、原則的に無料で利用できるMySQLを消滅させ、自社のデータベース管理システムのシェアを広げようとしかねないといった懸念が浮上していた。

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これに対してオラクルは12月、今後もMySQLを発展させながら存続させ、顧客が利用できるようにすることを約束。欧州委はオラクルが実行を進めていることから、競争上の問題は解消されたと判断し、承認に踏み切った。

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同買収はサン株主と米司法省が承認済み。中国、ロシアの独禁当局による承認を待って成立する見通しだ。

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