2010/2/15

産業・貿易

オーガニック食品の認定マーク決定、7月から表示義務

この記事の要約

欧州委員会は8日、EUが7月1日から域内で生産・販売されるオーガニック(有機)食品への表示を義務付ける新たな共通ロゴと認定マーク「ユーロリーフ」を発表した。共通ロゴの導入以降も、各国の既存の認定マークは併用が認められるほ […]

欧州委員会は8日、EUが7月1日から域内で生産・販売されるオーガニック(有機)食品への表示を義務付ける新たな共通ロゴと認定マーク「ユーロリーフ」を発表した。共通ロゴの導入以降も、各国の既存の認定マークは併用が認められるほか、域外からの輸入食品への表示は任意となる。実施に向け、EUは数週間内に関連規則を改訂する。

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公募によって決定した認定マークのデザインは、EUを象徴する「星」で一枚の葉を描いたもの。テーマは「自然」と「欧州」だ。約3,500点の応募作品から専門家が優秀作品を選出し、最終選考に残った3作品を対象にインターネットでの一般投票を呼び掛けた。2カ月をかけて実施された投票には、13万人余が参加したという。デザインを考案したドイツ人学生には、賞金6,000ユーロが贈られる。

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食の安全に対する関心の高まりを受け、オーガニック食品の需要は近年、増加を続けてきた。一方で、各国・業界団体が設ける独自の表示ルールが生産・販売業者に複数の認定マーク取得を課す結果となり、多大なコストと複雑な手続きが市場の成長を妨げていると指摘されていた。これを受け、農相理事会は農薬や化学肥料を使用しない有機農産物などの原材料比率が95%を超える食品を対象にEU共通の認定基準を設け、それに基づく表示制度を導入することで基本合意していた。

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