2010/2/15

産業・貿易

韓国と4月にFTA正式調印、批准手続き経て年内に発効へ

この記事の要約

EUと韓国が4月に自由貿易協定(FTA)に正式調印することで合意した。韓国外交通商省が10日明らかにした。双方の批准手続きを経て年内にも発効する見込みだ。\ FTAは昨年7月に交渉が妥結し、10月に仮署名をしていた。EU […]

EUと韓国が4月に自由貿易協定(FTA)に正式調印することで合意した。韓国外交通商省が10日明らかにした。双方の批准手続きを経て年内にも発効する見込みだ。

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FTAは昨年7月に交渉が妥結し、10月に仮署名をしていた。EUでは協定の各国語への翻訳が進められており、加盟各国は2カ月以内に協定の内容で合意して各国の批准と欧州議会の批准の手続きに入る。

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協定ではEU側は発効から3年以内に工業製品の99%、韓国側は96%について段階的に輸入関税を撤廃する。EUは現在、韓国製の自動車に10%の関税をかけているが、FTAの発効で最終的には関税が撤廃されて韓国製品の競争力が高まることなどから欧州自動車工業会などは依然として協定に反対している。

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EUは韓国にとって中国に続く2番目の貿易相手で韓国への直接投資では最大。昨年の双方の貿易総額は790億ドルに上る。韓国の対外経済政策研究院はFTAの発効により貿易額が20%程度拡大すると試算している。

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