2010/2/15

環境・通信・その他

空港への全身スキャナー設置、6月までに結論=EU議長国

この記事の要約

EU議長国スペインのブランコ運輸相は12日、域内の空港への全身スキャナー設置をめぐる議論に関連して、6月までにEUとして共通の立場を打ち出すことができるとの見通しを示した。現在、欧州委員会が健康への影響やプライバシー保護 […]

EU議長国スペインのブランコ運輸相は12日、域内の空港への全身スキャナー設置をめぐる議論に関連して、6月までにEUとして共通の立場を打ち出すことができるとの見通しを示した。現在、欧州委員会が健康への影響やプライバシー保護の観点で調査を進めており、加盟国は同委の報告書に基づいて全身スキャナー導入の是非を判断することで合意している。

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米政府は昨年12月の米機爆破テロ未遂事件を受けて主要空港への全身スキャナーの設置を進めており、EUに対しても同様の対策を求めている。EU内ではテロ未遂事件の舞台となったオランダと英国が正式に導入を決定しており、イタリアやフランスも近くテスト運用を実施する方針。これに対し、北欧諸国やベルギー、スペインなどは導入に慎重な姿勢をみせている。

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ブランコ運輸相は「EU加盟国は域内全体で足並みを揃える必要があるとの認識で一致している。6月までに結論を出すことができるだろう」と述べた。

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