2010/2/15

環境・通信・その他

日焼け用ベッドに安全上の問題、EUが改善策推進へ

この記事の要約

EU域内の日焼けサロンなどで使われている日焼け用ベッドの7台に1台は紫外線放射量が規定値を超えているなど問題が多く、利用者に健康上の危険性のあることが、欧州委員会が12日公表した調査結果で明らかになった。欧州委と加盟12 […]

EU域内の日焼けサロンなどで使われている日焼け用ベッドの7台に1台は紫外線放射量が規定値を超えているなど問題が多く、利用者に健康上の危険性のあることが、欧州委員会が12日公表した調査結果で明らかになった。欧州委と加盟12カ国の当局は調査や消費者への情報提供を拡大するとともに、日焼け用ベッド業界と共同で改善に乗り出す。

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この調査は2008年9月~2009年9月に加盟10カ国で日焼けサロンなど300カ所以上の500台を超えるベッドを対象に行った。その結果浮上した主な問題点は、◇7台に1台が、紫外線放射量がEUで定めた安全基準を超える◇紫外線放射がやけどや皮膚がんの危険性を高めるといった情報を消費者に十分に提供していない上、18歳未満の利用禁止を順守していない◇日焼け用ベッド自体に十分な警告が掲示されていない――の3点で、日焼けサロンなどに安全基準を守らせる必要性があった。

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このため調査に参加した各国当局は、ベッドの市場投入時で規制を順守させるなどの強化を継続することや規制の解釈の明確化、消費者への日焼けの被害に関する情報提供、紫外線放射量の検査の拡大などを勧告。また消費者に対しても自分の肌にあった日焼け法や適切な利用時間に関するガイダンスに従い、必ず目の保護ゴーグルを着用することなどを呼びかける。

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また欧州委員会と加盟12カ国は資金を出し合って共同プロジェクトを開始し、日焼け用ベッドの業界を支援して日焼けサロンなど向けに訓練教材の開発を進め、製品の安全規制の適用に関して協議することになった。この共同プロジェクトの結果は2011年には公表される予定だ。

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