2010/3/8

総合 –EUウオッチャー

ECB総裁の報酬、主要中銀でトップ

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁の報酬が世界主要国の中央銀行総裁の中で最高であることが、ECBが4日発表した2009年の決算報告書で明らかになった。\ 報告書によると、トリシェ総裁の昨年の年俸は36万612ユーロ(4 […]

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁の報酬が世界主要国の中央銀行総裁の中で最高であることが、ECBが4日発表した2009年の決算報告書で明らかになった。

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報告書によると、トリシェ総裁の昨年の年俸は36万612ユーロ(48万9,170ドル)。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の19万6,700ドルの2倍以上に達する。英中銀・イングランド銀行のキング総裁の29万7,920ポンド(44万7,803ドル)、日銀の白川総裁の3,490万円(39万2,179ドル)も上回る。

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白川総裁および日銀役員の2009年度の報酬は2.4%引き下げられたが、トリシェ総裁の報酬は2.5%引き上げられており、これはユーロ圏の2009年のインフレ率0.3%の8倍を超えている。民間では米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループの場合、従業員3万2,500人に昨年支払われた報酬は総額162億ドル、1人当たり平均49万8,246ドルとなり、トリシュ総裁の報酬とほぼ並んでいる。

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