欧州中央銀行(ECB)は8日の定例政策理事会で、ユーロ圏16カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1.0%に据え置くことを決めた。ユーロ圏の景気回復がもたつき、ギリシャの財政危機も不安要因となっていることから、低金利政策を続ける。金利据え置きは11カ月連続。
\同日の理事会では、ユーロ圏の金融機関がECBから資金供給を受ける際に差し出す国債などの担保について、緩やかな基準を適用する措置の延長も正式決定した。ギリシャ支援を念頭に置いた同措置は、トリシェ総裁が3月末に明らかにしていたもの。担保として受け入れる国債の格付けを「Aマイナス」以上とする条件を緩和し、「BBBマイナス」以上でも認める制度は当初、年末で打ち切られル予定だったが、2011年以降も継続する。
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