2010/4/26

競争法

BAなど3社の業務提携、欧州委は7月までに可否判断

この記事の要約

英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と米アメリカン航空、スペインのイベリア航空の3社が計画している業務提携の計画の可否について、欧州委員会は7月までに結論を下すことになった。欧州委のアルムニア委員(競争政策担当)が19 […]

英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と米アメリカン航空、スペインのイベリア航空の3社が計画している業務提携の計画の可否について、欧州委員会は7月までに結論を下すことになった。欧州委のアルムニア委員(競争政策担当)が19日、ロイター通信に明らかにした。

\

航空連合「ワンワールド」に加盟する3社は2008年8月に大西洋路線で業務提携を結んだが、欧州委はこれが競争を阻害するとして昨年9月に異議告知書を送付した。これに対して3社は今年3月、ロンドンとニューヨーク、ボストン、ダラス、マイアミを結ぶ路線で、1日に1~2便の離発着権の一部を手放すなどの是正案を提示していた。BAとイベリア航空は4月初めに合併を正式決定したばかり。ただ英ヴァージン・アトランティック航空は業務提携に反対しており、欧州委がヴァージンに不利な判断を下せば法的手段も検討することを明らかにしている。

\

アルムニア委員は、「航空業界では統合の流れが現実に進んでおり、これを支持する」としているが、合併や提携を調査する際には国際競争における航空業界の利点とともに、これにより消費者が不利とならないよう留意していると説明している。米運輸省はすでに今年2月に3社の提携を暫定承認している。

\