2010/5/3

環境・通信・その他

EUと中国、気候変動対策でホットライン開設

この記事の要約

EUと中国は4月29日、気候変動問題における長期的な協調の強化に向け、閣僚級で定期的に協議を行うためのホットラインを設置することで合意した。気候変動対策に関する共同プロジェクトの開発および実施のほか、国際交渉に向けての意 […]

EUと中国は4月29日、気候変動問題における長期的な協調の強化に向け、閣僚級で定期的に協議を行うためのホットラインを設置することで合意した。気候変動対策に関する共同プロジェクトの開発および実施のほか、国際交渉に向けての意見交換も促進する。双方はまた、EU・中国クリーンエネルギー・センターを北京の精華大学内に開設することでも合意した。これにより、省エネ関連の技術に関する協力を推進する。

\

欧州委のヘデゴー委員(気候変動担当)と中国の気候変動問題を担当する解振華国家発展改革委員会副主任の会談後に発表された共同声明によると、双方は気候変動枠組み条約および京都議定書のもとで緊密に協力し、11月にメキシコ・カンクンで開催される国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)では、前向きで意義ある結果を出すことに向けて互いに努力することを約束した。昨年12月にコペンハーゲンで行われたCOP 15では、途上国の立場を強調する中国と対策を積極的に推進してきたEU側との厳しい対立が指摘されていた。  なお、中国は昨年7月に行った米国との戦略経済対話においても、気候変動およびエネルギー問題への対応に関する協力強化で合意。定期的な協議の継続に関する同意も含めた覚書に調印している。

\