2010/5/10

産業・貿易

EU・ブラジル航空自由化協定、欧州委が加盟国に交渉開始を提案

この記事の要約

欧州委員会は6日、ブラジルとの間で航空自由化(オープンスカイ)協定の締結に向けて交渉を開始することをEU加盟国に提案する方針を明らかにした。EUとブラジルは昨年、加盟国がブラジル政府と個別に結んでいる二国間協定に基づく国 […]

欧州委員会は6日、ブラジルとの間で航空自由化(オープンスカイ)協定の締結に向けて交渉を開始することをEU加盟国に提案する方針を明らかにした。EUとブラジルは昨年、加盟国がブラジル政府と個別に結んでいる二国間協定に基づく国籍条項を廃止することや、安全・セキュリティ面での連携強化に向けた新たな協定の締結で基本合意しているが、さらに一歩進めて相互に航空市場を完全自由化し、双方の航空会社が路線や便数などを自由に設定できるようにする。

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ブラジルは南米最大の航空市場であり、EUとブラジルを結ぶ路線の利用者は年間400万人を超える。ブラジルでは2014年にサッカー・ワールドカップ(W杯)、16年にはリオデジャネイロ五輪が開催されることになっており、欧州便の需要増が見込まれる。欧州委は自由化協定の締結によって相互に航空会社の参入が促進され、EU~ブラジル便の利用者が初年度に33万5,000人増加し、年間最大46億ユーロの経済効果が期待できると試算している。

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EUはすでに米国、カナダ、モロッコ、バルカン諸国とオープンスカイ協定を結んでおり、今年に入りヨルダン、グルジアとの間でも自由化交渉が妥結している。

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