2010/5/17

欧州ビジネスウオッチ

東レ、エアバスなどに炭素繊維を長期供給

この記事の要約

東レは10日、欧州航空宇宙大手EADSおよび同社傘下のエアバスなどに航空機用炭素繊維プリプレグ(樹脂含浸シート)を2025年までの15年間供給する基本契約を締結したと発表した。これまではプリプレグ加工メーカーを通じてEA […]

東レは10日、欧州航空宇宙大手EADSおよび同社傘下のエアバスなどに航空機用炭素繊維プリプレグ(樹脂含浸シート)を2025年までの15年間供給する基本契約を締結したと発表した。これまではプリプレグ加工メーカーを通じてEADS社に炭素繊維を間接供給してきたが、今後は炭素繊維プリプレグを含む幅広い製品を直接供給していく。

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エアバスは炭素繊維複合材料を「A320」「A330/A340」「A380」などの1次・2次構造材に採用している。次世代中型ジェット旅客機「A350 XWB」でも主翼や胴体に炭素繊維複合材料を使用する予定で、これに伴いエアバスの炭素繊維需要は大幅に拡大すると予想される。東レはエアバスの既存・新型機種向けに自社製プリプレグの採用を積極的に働きかけていく意向だ。

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