2010/5/25

総合 –EUウオッチャー

ECBの国債購入、第1週に165億ユーロ

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)は17日、ギリシャ危機対策として10日から開始したユーロ圏国債の購入が、第1週の14日までに165億ユーロに達したことを明らかにした。詳細は不明だが、ユーロ圏の各中銀を通じて、ギリシャ、ポルトガル、 […]

欧州中央銀行(ECB)は17日、ギリシャ危機対策として10日から開始したユーロ圏国債の購入が、第1週の14日までに165億ユーロに達したことを明らかにした。詳細は不明だが、ユーロ圏の各中銀を通じて、ギリシャ、ポルトガル、スペインなど信用不安で国債の利回りが急上昇している国の国債が対象になったとみられる。

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ECBは10日、ギリシャなど財政が悪化している国の国債がほとんど取引されなくなるという状況を受けて、異例の国債の買い取りに踏み切ったが、買い取り額などについては明らかにしていなかった。買い取りをいつまで続けるか、買い取りの上限額については、なお沈黙を守っている。

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ECBは今回の国債買い取りについて、「機能不全に陥った金融市場の正常化」が目的で、量的緩和策とは違うとしており、国債買い取り額と同額の資金を市場から吸収し、流動性過多とならないようにするための特別公開市場操作を18日に実施した。

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