2010/5/25

産業・貿易

4月のEU新車販売7%減、10カ月ぶり低迷

この記事の要約

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の4月の新車販売(登録)台数は113万4,701台となり、前年同月から7.4%減少した。販売減少は10カ月ぶり。ACEAは販売を押し上げて […]

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の4月の新車販売(登録)台数は113万4,701台となり、前年同月から7.4%減少した。販売減少は10カ月ぶり。ACEAは販売を押し上げてきた各国の新車買い替え奨励策を打ち切る国が増え、継続している国でも息切れで効果が薄れてきていることで、販売が落ち込んだと分析している。(表参照)

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国別にみると、昨年9月で買い替え奨励策が打ち切られたドイツは31.7%減と大幅に落ち込んだ。さらにイタリアも15.7%減と悪化。奨励策が続いているフランスは増えたが、上げ幅は1.9%増と、前月の17%から大きく縮小した。

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欧米の主要メーカーでは、最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が7.7%減となったほか、伊フィアット、米ゼネラル・モーターズ(GM)、フォードが落ち込んだ。日本車はリコール問題を抱えるトヨタが20.7%減となり、下げ幅が前月の13%から拡大。このほか、スズキ、ホンダ、マツダ、三菱も低迷し、伸びたのは日産だけだった。

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