2010/6/21

産業・貿易

5月のEU新車販売9%減、2カ月連続低迷

この記事の要約

欧州自動車工業会(ACEA)が15日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の5月の新車販売(登録)台数は112万9,508台となり、前年同月から9.3%減少した。販売減少は2カ月連続。ACEAは各国の新車買い替え […]

欧州自動車工業会(ACEA)が15日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の5月の新車販売(登録)台数は112万9,508台となり、前年同月から9.3%減少した。販売減少は2カ月連続。ACEAは各国の新車買い替え奨励策が打ち切られていることに加え、厳しい経済状況が続いていることが反映されたと分析している。(表参照)

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国別の販売動向をみると、買い替え奨励策が打ち切られたドイツは35%減と大幅な落ち込みが続いている。奨励策が段階的に縮小しつつあるフランスも11%減と苦戦。西欧の主要市場で販売が伸びたのはスペイン、英国だけだった。

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欧米の主要メーカーで販売が増えたのは仏ルノー(5.9%増)だけ。最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は8.2%減だった。日本車は大規模なリコール問題を抱えるトヨタが23%減と4カ月連続で低迷。スズキ、ホンダ、三菱も減った。日産は17.9%増、マツダは6.4%増と健闘した。

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