2010/7/5

環境・通信・その他

携帯ローミング料値下げ、7月から施行

この記事の要約

EU域内の他の国で携帯電話を利用する際に発生する国際ローミング料金が、EUの新ルールに基づき7月1日付で引き下げされた。\ 携帯電話の通話料金は1日以降、発信時の料金がこれまでの1分あたり最大0. 43ユーロ(税別)から […]

EU域内の他の国で携帯電話を利用する際に発生する国際ローミング料金が、EUの新ルールに基づき7月1日付で引き下げされた。

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携帯電話の通話料金は1日以降、発信時の料金がこれまでの1分あたり最大0. 43ユーロ(税別)から同0.39ユーロに引き下げられた。来年7月にはさらに値下げし、0.35ユーロとする予定。また、着信時の料金は1分0.19ユーロから0.15ユーロに引き下げられた。同様に、来年7月には0.11ユーロに引き下げられる。

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一方、モバイルインターネットのデータ通信料も改訂された。1カ月のデータ通信料の上限(利用者からの申請がない場合は月額50ユーロ)を設定し、その80%に達した時点で通信事業者が利用者に通知を行う。通知後に利用者からサービス継続の連絡がない場合には、通信事業者はその月のサービスを打ち切ることが義務付けられている。上限額は利用者が任意で設定することができ、利用頻度が増えることが事前にわかっている場合には、その月のみ上限を引き上げておくことも可能だ。

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また、携帯電話を使って国外で動画や音楽をダウンロードしたり、ウェブサイトを閲覧したりする際にかかるデータローミング料金にも上限が設けられ、7月1日からホールセールの段階で1メガバイト当たり最大0.8ユーロとなった。来年7月にはさらに、0.5ユーロに引き下げることになっている。これまでは最大1ユーロだった。

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欧州委は2006年、域内の他の国でモバイル通信を利用し、携帯電話やノートパソコンを使用する際に発生するローミング料金が不当に高く設定されているとの批判を受け、規制の方針を打ち出した。07年にローミング規則を導入し、段階的に料金の引き下げを進めている。今回の値下げで、ローミング料金は05年の時点から最大73%低減されたことになる。

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