英政府統計局が23日発表した2010年4-6月期の国内総生産(GDP)の実質伸び率(速報値)は前期比1.1%で、3四半期連続でプラス成長となった。サービス業、建設業、鉱工業が牽引し、成長率は前期の0.3%を大きく上回って4年ぶりの高水準に達した。前年同期比では1.6%で、2年ぶりにプラス成長に復帰した。
\同期に建設業は前期比6.6%増で、1963年以来の高成長を記録。さらにサービス業が0.9%増、鉱工業が1.6%増となり、それぞれ3年ぶり、99年以来の高い伸びを示した。
\エコノミストらは前期比0.6%程度の成長を予想していた。これを大きく上回る成長となったことで、市場では利上げ観測が浮上。英中銀のイングランド銀行は政策金利を過去最低の0.5%としているが、インフレ率が目標水準を上回っていることもあり、年内に利上げに踏み切るとの見方が出ている。
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