2010/8/2

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏インフレ率が急上昇、7月は前年同月比1.7%に

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが7月30日発表したユーロ圏の同月のインフレ率(速報値)は前年同月比1.7%となり、前月の1.4%から0.3ポイント上昇した。原油価格の上昇などを反映したもので、インフレ率は2008年11月以来2 […]

EU統計局ユーロスタットが7月30日発表したユーロ圏の同月のインフレ率(速報値)は前年同月比1.7%となり、前月の1.4%から0.3ポイント上昇した。原油価格の上昇などを反映したもので、インフレ率は2008年11月以来20カ月ぶりの高水準に達した。詳細は8月16日に発表の予定。

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ユーロ圏のインフレ率は6月に前月から0.2ポイント低下していた。5月から2カ月間で0.5ポイントも上昇したことになる。原油高のほか食品価格の上昇、スペインやポルトガル、ギリシャ、フィンランドで付加価値税(VAT)が」引き上げられたことも物価を押し上げたとみられる。

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今回の上昇でインフレ率は欧州中央銀行(ECB)が上限目標値とする2%に急接近した。しかし、価格変動が激しいエネルギー、食品、アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率は前月に0.9%と、なお低い水準にとどまっていることから、ECBは当面、利上げを控えるとの見方が大勢だ。

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