2010/9/20

総合 –EUウオッチャー

ルーマニア・ブルガリアへの特別措置延長、引き続き監視下に

この記事の要約

EUは13日開いた総務理事会で、2007年にEU加盟を果たしたルーマニア、ブルガリアについて、加盟後もEUが改革の進捗状況を監視する特別措置を今後も継続することを決めた。問題となっている司法改革、汚職対策が進んでいないと […]

EUは13日開いた総務理事会で、2007年にEU加盟を果たしたルーマニア、ブルガリアについて、加盟後もEUが改革の進捗状況を監視する特別措置を今後も継続することを決めた。問題となっている司法改革、汚職対策が進んでいないと判断したためで、引き続き監視下において改革の進展を見守る。

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ルーマニアとブルガリアは2007年1月にEU加盟を果たした。しかし、司法制度改革、汚職・組織犯罪対策などで加盟基準を満たしていなかったため、特別措置としてEUが3年間は改革の進展状況を監視する措置の適用が決定。

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改革が進んでいないと判断された場合は、補助金の支給停止、国内の裁判所による判決をEUで認定しないといった「セーフガード」措置が発動される。

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欧州委員会は7月に発表した報告書で、ルーマニア、ブルガリアとも改革に一定の進展はあったと評価しながらも、なお司法改革、汚職対策が不十分と認定していた。このためEUは同制度の適用から3年が過ぎたものの、当面は同制度の適用延長を決めた。

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