2010/9/20

産業・貿易

EU新車販売が5カ月連続低迷、8月は13%減

この記事の要約

欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の8月の新車販売(登録)台数は70万1,710台となり、前年同月から12.9%減少した。同時に発表された7月の販売台数も18.6%減の10 […]

欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の8月の新車販売(登録)台数は70万1,710台となり、前年同月から12.9%減少した。同時に発表された7月の販売台数も18.6%減の103万2,893台に落ち込み、4月から5カ月連続で低迷。多くの国で新車買い替え奨励策が打ち切られたことで、新車市場が再び冷え込んでいる。1-8月の累計は902万1,703台で、前年同期比3.5%減となった。(表参照)

\

主要市場の8月の販売台数は、昨年に買い替え奨励策が終了したドイツが27%減となったのをはじめ、フランス、イタリア、スペイン、英国でも軒並み低迷。フランスでは奨励策が続いているが、補助金の額が昨年の1台あたり1,000ユーロから段階的に減り、7月から同500ユーロとなった影響で、7.9%減と小幅ながら落ち込んだ。

\

こうした市場の動向を反映し、8月に販売が伸びたのはボルボ、三菱自動車の2社だけで、大手メーカーはフィアットの24.2%減を筆頭に軒並み苦戦。最大手のフォルクスワーゲン(VW)も11.1%減と落ち込んだ。

\